矯正治療のメリット
- 歯と歯周組織の健康
歯並び(歯のガタガタ・凸凹)が改善することによりハミガキがし易くなり、虫歯や歯周炎になりにくくなります。
かみ合わせを改善することにより一部の歯だけに強い力がかかることなく、全部の歯に咬む力が分散されて歯および歯周組織(歯肉・歯槽骨)の健康につながります。
- 食事の楽しさ
かみ合わせを改善することにより、充分なそしゃくができるようになり、楽しく食事ができるようになります。
- 発音しやすくなる
開咬(上下の前歯が重ならないタイプのかみ合わせ)はそれを改善することにより、舌が前歯の間に入ることがなくなり正しい発音ができるようになります。
また、歯の一部が中に入っていてそれが舌の動きを妨げている場合も、それを改善することにより、舌が自由に動き発音しやすくなります。
- お口元の改善・呼吸の改善
前歯が出っ張っていてお口が閉じにくい場合、前歯の位置を改善することによりお口が閉じやすくなり、お口元も改善します。
また、お口が閉じやすくなることにより、口呼吸をすることなく鼻呼吸をしやすくなります。
矯正治療のデメリット
- 装置がお口の中に入ることにより、虫歯や歯肉炎が起きることがあります。ハミガキがとても大切です。
- 装置を入れると違和感や痛みが2〜3日場合によっては1週間ぐらい続くことがあります。
- 歯並びのタイプや年齢により、歯の動きには個人差があります。一般的に、大人の場合子供より歯の動きが遅くなります。またいろいろな条件(成長・機能)により、治療の期間が予定より伸びることがあります。
- 歯根先端部分に変化が起こる可能性があります。骨の中で歯根に他の歯の歯根が接触している場合、舌を突き出す癖がある場合、歯根の形成前に受けた外傷など矯正治療以外の原因によって歯根吸収が起こることが多いですが、矯正治療の際の歯の移動によっても歯根先端部分に変化が生じることもあります。
- 歯を動かすことにより、前歯部・犬歯部で歯肉(歯ぐき)が下がることがあります。
- 装置を外す時、歯の「かぶせ物」の一部が外れる場合があります。また、かみ合わせが変化することにより、「かぶせ物」や「つめ物」をやり直すこともあります。
- 装置を外したあと保定装置を使用しないと、後戻りの可能性が高くなります。保定装置を使用して頂き、治療後も3〜4ヵ月に1回2〜3年の経過観察が必要となります。
- 矯正治療後に「親知らず」が生えて凸凹(デコボコ)が生じる可能性があります。治療後に「親知らず」を抜いて頂く場合が多いです。
- 顎の成長発育によるかみ合わせの変化、加齢や歯周病による骨の変化などにより、再治療の必要な場合があります。